作物種であるトマトは,2012年のゲノム解読を突破口に,この数年で細胞内分子機能に関する多くの成果が得られています。
私たちの研究室でも,シロイヌナズナに加えて,トマトを実験材料にしたタンパク質機能解析に取組んでいます。
この総説では,トマトの果実形成および環境ストレス適応に関与するユビキチンリガーゼについて,最近の知見をまとめると共に,私達がトマトから新たに単離した膜局在型ユビキチンリガーゼATL familyについて紹介しています。
Ubiquitin related enzymes and plant-specific ubiquitin ligase ATL family in tomato plants
Li X, Hasegawa Y, Lu Y and Sato T*
Plant Biotechnology 34: 71-78.